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お尻もじもじなのに「トイレ行かない!」なぜ我慢する?

「トイレ行く?」と聞くから「行かない」と返ってくる——実は聞き方を変えるだけで、子どもの反応は大きく変わることがあります。遊びを中断したくない気持ち、切り替えの苦手さ、尿意への気づきにくさ。子どもがトイレを我慢する理由を整理しながら、今日から使える声かけの工夫をお伝えします。

1. はじめに

足をそわそわさせて、お尻をもじもじ動かしている。どう見てもトイレに行きたそうなのに、「トイレ行く?」と聞くと「行かない!」「違う!」と返ってくる——そして数分後、間に合わずに失敗してしまう。そんな場面が続くと、「どうして言ってくれないの」とイライラしたり、「何度言えば分かるの」と疲れてしまったりしますよね。
その気持ちは、とても自然なものです。今回は、トイレを我慢してしまう理由と、トイレに行きやすくなる声かけについてお伝えします。

2. なぜ、トイレに行きたそうなのに「行かない」と言うのか

子どもがトイレを我慢するのは、わざと困らせようとしているからではありません。多くの場合、次のような理由が重なっています。
まず、遊びを中断したくないという気持ちです。夢中になっているときは、「今やっていることを続けたい」という気持ちが、体のサインよりも強くなることがあります。
次に、切り替えの苦手さです。遊びからトイレへ気持ちを切り替えること自体が、子どもにとっては負担の大きい作業です。「トイレに行く」ことが、楽しい時間の終わりのように感じられてしまうこともあります。さらに、尿意に気づきにくいことも考えられます。体が出しているサインと「トイレに行きたい」という感覚が、まだうまく結びついていない時期があります。足のもじもじは出ているのに、本人はその理由に気づいていないこともあるのです。加えて、「トイレでしょ?」と言い当てられると、つい「違う」と言いたくなる子もいます。自分のことを自分で決めたいという気持ちが育ってきているサインでもあります。

3. トイレに行きやすくなる声かけは、どんなものか

① 「行く?」ではなく、選べる形で聞く
「トイレ行く?」と聞くと、「はい」か「いいえ」の二択になり、遊びを続けたい子は「いいえ」と答えやすくなります。そこで、行くかどうかではなく、「どちらにするか」を聞いてみましょう。「この遊びの前にトイレ行く?後にする?」「歩いて行く?ママと競争する?」のように聞くと、トイレに行くこと自体は決まったまま、自分で決めたい気持ちも満たされます。

② 切り替えの予告をする
急に遊びを止められるのは、子どもにとって大きな負担です。そのため、終わりの見通しを先に伝えましょう。「あと3回やったらトイレね」「このブロックを置いたらトイレに行こう」と、区切りを具体的に伝えると、気持ちの準備ができて切り替えやすくなります。

③ 体のサインを言葉にして伝える
尿意に気づきにくい子には、体の感覚と言葉を結びつけてあげることが助けになります。「足がもじもじしてるね。おしっこが出たいよ〜のサインかもしれないよ」と、責める口調ではなく、さりげなく伝えてみましょう。繰り返すうちに、自分でサインに気づけるようになっていきます。

4. 失敗してしまったとき、どう関わればいいのか

間に合わなかったときは、淡々と片づけて着替えましょう。「どうして行かなかったの」と理由を問い詰めたり、叱ったりすると、トイレの話そのものを避けたくなってしまうことがあります。「間に合わなかったね。次は、もじもじしたら教えてね」と短く伝えるくらいで十分です。なお、排尿のときに痛がる、トイレの回数が極端に多い、これまでできていたのに突然失敗が増えたといった様子が続く場合は、体の面で気になることがあるかもしれません。そのときは、かかりつけの小児科などに相談してみてください。

5. おわりに

トイレの失敗が続くと、後始末の手間も重なって、気持ちに余裕がなくなってしまいます。それでも、毎回完璧に声をかけられなくて大丈夫です。
今日できる工夫を一つ試してみて、うまくいかなくても「まあ、そんな日もあるか」と思えたら十分です。頑張りすぎなくて大丈夫ですよ。