【書くのが苦手…】子どもの読み書き力をおうちで伸ばす方法|言語聴覚士が解説
「何度教えても文字が覚えられない」「書くことが苦手そう…」と感じるお子さんへ。読み書きが難しくなる原因と、おうちでできる楽しい文字あそび・スモールステップの関わり方を言語聴覚士が解説します。ウォルトのことばアカデミーでのオンライン支援についてもご紹介します。
1. はじめに
「うちの子、何度教えても文字を覚えるのが苦手みたい…」 お子様が文字を書くことに苦労し、悔しい思いをしている姿を見るのは、お父さんお母さんにとっても辛いですよね。
もしかしたら、「どうしてうちの子だけ…」と不安に感じているかもしれません。しかし文字を書くのが苦手なお子様は、決して少なくありません。今回は文字を書くことの原因について知ることや書くことの支援についてウォルトのことばアカデミーでできることについてご紹介したいと思います。
2. 文字を書くことの困難さの原因
文字を「書く」という作業は、大人が思うよりも複雑です。
①目で見て形を理解する
②その形を記憶する
③記憶した形を指先で再現する
これらのことを同時に行う必要があるため、特に小さなお子様や、視覚的な認識、手先の細かな動きが少しゆっくりなお子様にとっては、とても難しい作業なのです。「うまく書けない」「覚えられない」という経験は、自信をなくしてしまう原因にもなりかねません。
3. おうちでできる「楽しい」からできる文字との付き合い方
まず一番大切なのは、「正しく書くこと」を目標にしすぎないこと。「ちょっとでもできた!」「文字の形に触れられた!」という小さな一歩を、お父さんお母さんが一緒に喜んであげることが、お子様の「やってみよう!」という気持ちを育てます。
①書く前に、触って・なぞって・遊んでみよう
いきなり鉛筆を持って書く練習から始めるのではなく、まずは文字の形そのものに親しむことから始めてみましょう。
・粘土や砂遊び: 指で文字の形を作ったり、砂の上に書いてみたり。感触を楽しみながら、自然と形に触れられます。
・大きな紙にダイナミックに: 床に広げた大きな紙に、体全体を使ってクレヨンなどで文字を書いてみましょう。
・ひらがなパズルや積み木: 遊びながら文字の形を認識できます。
②見て分かる工夫で、書くことに対してのハードルを下げる
文字を書く練習をするときは、目で見てわかりやすい工夫を取り入れてみましょう。
書き順がわかるひらがな表: イラストや色分けで書き順が示されているものは、どこから書き始めるかが分かりやすくなります。
点線つきのなぞり書きプリント: まずはなぞることから、簡単な単語やお子様が好きな物からなぞり書きを始めるのもおすすめです。
動画教材の活用: 書き順を動画で見ると、目で見て理解に繋がるため、楽しみながら書くことができます。
③好きな物から興味を引き出す工夫
お子様の「好き」なものと文字を結びつけると、更に興味が湧いてきます。
好きなキャラクターの名前: アニメの主人公や、大好きな動物の名前を書いてみる。
お店屋さんごっこ: 「メニュー」「食べ物」など、遊びの中で自然に文字に触れる機会を作りましょう。
4. ウォルトのことばアカデミーでできること
ウォルトのことばアカデミーでは、ことばの発達やコミュニケーション、読み書きに課題を抱えるお子様とその保護者の方々をサポートしています。
もし、お子様の文字のことでご心配なことがあれば、一人で抱え込まずに、ぜひ一度ご相談ください。言語聴覚士などの専門家が、お子様の様子を丁寧に見させていただき、以下のようなサポートを行います。
・なぜ文字を書くのが難しいのか、その背景を探ります。
・お子様に合った、具体的な練習方法や関わり方をご提案します。
・必要に応じて、感覚統合の視点を取り入れた遊びや、教材の紹介も行います。
・オンラインを通じてお子様だけの支援だけでなく、お父さん・お母さんが悩まれている部分について親身にお話を聞きながらおうちでの取り組み方についてお伝えさせて頂きます。
5. まとめ
今回は読み書きの特に書きの点について、書くことに対して困難さを持つ原因やお家の向き合い方についてご紹介しました。お子様は、お父さんお母さんが思う以上に周りの雰囲気を感じ取っています。大人が焦ってしまうと、お子様も「できないこと」にばかり目がいってしまい、学ぶことへの意欲を失ってしまうこともあります。
一番大切なのは、「できた!」という喜びを親子で共有し、少しずつでも前に進んでいることを実感させてあげることです。「書くことが楽しい!」とお子様が心から思えるように、スモールステップでできた経過を称賛しながら進めていきましょう。