Column コラム

不登校の子どもにできるサポートとは?原因別の対応と親ができる5つの支援方法

学校に行けない理由は子どもによってさまざま。不登校の背景を知り、家庭でできる寄り添い方や専門家との連携方法を解説します。

1. はじめに

不登校は、多くの親にとって非常に心配な問題です。「子どもが学校に行きたがらない」もしくは「行けない」など理由はさまざまです。まずは、その原因を理解し、適切な対応をすることが大切です。
今回は、不登校の原因や対応方法について詳しく説明します。

2. 不登校児の一日

不登校の子どもたちは、一般的な学校生活とは異なるリズムで日々を過ごしています。彼らの一日には、学校に行く代わりに、以下のような活動が含まれることが多いです。

・自宅学習
学校に行かない子どもたちの中には、自宅で学習を進める子もたくさんいます。教科書やオンライン教材を使って、自分のペースで勉強を進めることが可能です。

・趣味や特技の追求
絵を描く、楽器を演奏する、プログラミングを学ぶなど、趣味や特技に没頭している子もいます。

・家庭内での役割
家事を手伝う、弟妹の世話をするなど、家庭内で積極的な役割を果たしている子もいます。

・自己探求
自分の興味や将来について考える時間を持つことも大切な時間です。学校に行かないことで得た時間を使い、自己探求や自己理解の旅に出る子もいます。

3. 不登校の原因

不登校の原因は子どもによって異なりますが、以下のような共通の特徴があります。

・学校でのストレス
いじめや友人関係のトラブル、教師との相性の悪さなど、学校でのストレスが原因となることが多いです。近年ではHSC(Highly Sensitive Child、ハイリー・センシティブ・チャイルド)という言葉もよく耳にします。HSCとは、「非常に感受性の高い子ども」を指し、周囲の刺激や感情に対して非常に敏感であり、通常の子どもよりも深く考え、強く感じる傾向があります。近年、人間関係のトラブルや学業への不安からこのような感受性の高いお子さんが学校に通うことが難しい現状にあります。

・家庭環境の変化
親の離婚や家族の病気、引っ越しなど、家庭環境の急な変化が子どもに大きな影響を与えることがあります。

・学習上の困難
学習障害やADHD(注意欠陥・多動性障害)などにより、学校の授業についていくのが難しい子もいます。

4.心身の健康問題
精神的な問題や身体的な健康問題が原因で学校に行けない場合もあります。また、よくみられる原因としては「母子分離不安」です。特に小学校低学年のお子さんに多く、お母さんをはじめとする身近な人と離れることに不安を感じ学校に行けなくなるなど不登校の原因になります。

不登校にはさまざまな原因があり、子どもがうまく言語化できない場合も少なくありません。一概に「学校に行かないから問題がある」と判断するのではなく、その子の置かれている状況やお子さんの抱えている背景について理解しようとすることが重要です。

4. 支援のポイント

不登校に対応するためには、子どもに寄り添い・理解する姿勢が重要です。その子の状況やニーズに合わせて行う必要があります。

①理解あるコミュニケーション
不登校児たちに必要なのは、無条件の理解と受容です。
子どもたちの感じている気持ちに耳を傾け、非難することなく理解を示す姿勢が大切です。

②小さな成功体験を作る
子どもが少しでも前向きな行動を取ったときには、その場で褒めてあげることが大切です。1日学校に行って授業に参加するというのは、とてもハードルが高いもの。小さなステップに目を向けて「制服を着て一日を過ごせた」「学校の校門前まで行くことができた」「保健室登校ができた」等、どんなに小さなことでも構いません。小さな成功体験を積み重ねることで自信を取り戻す手助けになります。

③学校以外の活動を提案する
学校以外でも学べることや楽しめることを見つけて、一緒に取り組む時間を増やしてみることもいいと思います。
そのため、“好きなゲームを取り上げる”など、その子の余暇活動となるものを奪ってしまうのはNG。身体を動かすことが好きなお子さんが公園にいくことで周囲にいるお友達と仲良くなるなど、好きという共通点がコミュニティを広げることもあります。「やってみよう!」と、お子さんからそのような言葉が聞かれた時はチャンス!積極的に取り組んでみてください。

④専門家との連携
心理カウンセラーや精神科医、教育相談の専門家と連携し、子どもたちの心理的な健康をサポートしましょう。第3者に相談することで、子どもだけでなく親御さん自身の負担も軽くなるかもしれません。

⑤親自身もケアする
親自身もストレスや不安を感じることが多いですが、無理をせず、自分自身のケアも忘れないようにしましょう。親が元気でいることが、子どもにとっても安心感を与えます。

5. まとめ

不登校の子どもたちの日常は、学校に通っている子どもたちとは異なるかもしれませんが、それはそれで価値あるものです。彼らは自分なりのペースで成長し、学び、自己を見つけていきます。大切なのは、一人ひとりのニーズを理解し、その子に合った支援を提供することです。それによって、不登校の子どもたちも自分の可能性を最大限に発揮することができるはずです。子どもも親も無理をせず、自分たちのペースで歩んでいきましょう。

そして、日々のふとした不安や「この関わり方でいいのかな?」という迷いを、一人で抱え込む必要はありません。ウォルトのことばアカデミーでは、言語聴覚士が日常のコミュニケーションや家庭での関わり方について、気軽に相談できる体制を整えています。

お子さんだけでなく、頑張る親御さんの心が少し軽くなるように。必要なときにそっと寄り添える場所として、どうぞご活用ください。