Column コラム

「ことばがゆっくり」で心配なあなたへ。レイトトーカーの特徴とおうちでできるサポート

2歳・3歳でことばがゆっくり?「レイトトーカー」とはどんな子のこと?判断の目安や家庭でできる言葉かけ・遊び方を言語聴覚士が分かりやすく解説します。

1. はじめに

「うちの子、周りの子よりお話するのが少ない気がする…」「ことばが増えるのがゆっくりで、少し心配…」
お子さまの成長は一人ひとり違って当たり前と分かっていても、ことばの発達については、ふとした瞬間に気になることがあるかもしれません。今回は、お子さまのことばの発達について知っておきたいこと、ご家庭でできることについてご紹介します。

2. レイトトーカーとは

話しはじめが遅い子という概念として、「レイトトーカー」という言葉があります。お子さんがレイトトーカーかどうかの判断は、お話していることばの数や文の数で行います。1~2歳の間ではこどもが話すことばの数は個人差が大きいために、レイトトーカーかどうかの判断は2歳を過ぎてから行われます。
一般的に以下のような項目で確認を行います。
・語彙数: 2〜3歳で50語以下である。
・文の組み立て: 2語文(「〜ほしい」「〜ない」など)がほとんどない。
・言語理解: 簡単な言葉の指示に従える。
・その他の発達: 知的な発達、社会性の発達、運動発達に明らかな問題がない。
・コミュニケーション: 日常生活でのコミュニケーションは取れている。
・発話の有無: 3歳を過ぎても話さない、あるいはカタコトのような話し方をする。

3. もしかして「レイトトーカー」? ことばの育ちの目安

一般的に、2歳くらいになると、話せることばが200~300語ほどになり、「ワンワン きた」「ブーブー いく」のような二つのことばをつなげた文(二語文)が出てくると言われています。

もし、2歳頃に、話せることばが50語に満たなかったり、二語文がまだ見られない場合、「レイトトーカー」と呼ぶことがあります。例えば、「うちの子は今2歳で、ことばは40個くらい。私のいうことは比較的に伝わるし、生活でも困りはない。だけど二語文は話さないな」という状況であれば、このレイトトーカーの範囲に入ると考えられます。
ですが、大切なのは、「レイトトーカー」だからといって、必ずしも深刻な状態というわけではないということです。その後の発達の道のりは、お子さまによって本当にさまざまです。特に、大人の言うことをよく理解していたり、身振り手振りで一生懸命伝えようとしたりする気持ちがたくさん見られるお子さまの場合は、ゆっくりとでも着実にことばが育っていくことも多いのです。

4. ことばの発達を促すために、おうちでできること

ことばを育む上で、ご家庭での日々の関わりはとても大切です。難しく考えず、お子さまの気持ちに寄り添いながら、楽しくことばに触れる機会を増やしてあげましょう。

・お子さまの興味や関心に合わせてことばをかける
「赤い電車だね!」「ワンワン、かわいいね」などとお子さまの視線の先にあるものについてことばを添えましょう。また、たくさんの情報を一気に伝えるのではなく、目の前にある見えているもの+形容詞や様子を表す表現など、短い文章で伝えるようにしましょう。

・お子さまの言い間違いは、否定せずに自然な形で正しいことばを聞かせる
お子さまが『ちゃかな』と言ったら、「そう、さかなだね」と自然な形で言い換えましょう。「違うでしょ!」と指摘をしたり、言い直しをさせる必要はありません。

・選択肢を提示する質問を増やす
「何?」と聞くより、「りんごとみかん、どっちがいい?」などと選択肢を与えましょう。ことばだけでなく、指さしや首振りなど非言語コミュニケーションも用いることでやりとりの基礎の力を育むことができます。

・ことば以外のコミュニケーションも積極的に活用する
身振りや表情などを用い、ことばがなくても気持ちが伝わるといった経験を積みましょう。

大切なのは、お子さまが「伝えたい」「話したい」と思えるような雰囲気・環境づくりと、楽しいコミュニケーションの経験をたくさん設けることです。

5. まとめ

今回はお子さまのことばの発達について知っておきたいこと、ご家庭でできることについてご紹介しました。お子さまの「ことば」の発達で気になることがあれば、一人で抱え込まず、ウォルトのことばアカデミーにお気軽にご相談ください。私たちは、お子さまとご家族の笑顔を応援しています。