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子どもが靴下をひとりで履けない原因と練習方法|発達に合わせた教え方のポイント

子どもが靴下をひとりで履けないのは珍しいことではありません。本記事では、練習前に確認したい動作、発達に合わせた教え方、履きやすい靴下の選び方を専門的な視点でわかりやすく解説します。

1. はじめに

子どもがなかなか靴下を履けるようにならない、とお悩みの方は多いですよね。我が家の娘も、なかなか履けるようにならず本格的に自分で履けるようにならなくっちゃ!となったのは幼稚園入園前のころ。さぁ、履いてごらん!と突然言っても上手くできるわけもなく、色々と試行錯誤を重ねた経験があります。今回は、子どもが自分で靴下を履けるようになる練習をするために、確認しておきたい動作やポイントについてご紹介します。

2. 靴下を履く練習をする前に、確認しておきたい動作と練習

はじめは、靴下を脱ぐ・履く動作の「最後の動作」から始めてみることをおすすめします。靴下をかかとまで外してあげて、後は子どもに引っ張らせる。履くときは、指先に靴下をかぶせた状態から子どもに引っ張り上げてもらう。日常の中で、まずは最後の行程から挑戦してみて、お子さんのやる気を刺激しましょう。そして次に、靴下を一人で履くための大切なポイントは、履くときの姿勢になります。以下で確認していきましょう。

①体操座りができるかどうか
膝を立てて座る体操座り。この姿勢を取れるかどうかが、靴下を自分で履けるようになる基本となります。まずは、ここができるかどうかチェックしてみるといいでしょう。まだ、体育座りが安定しない際には、靴下を一人で履く練習は少し待ってあげてもいいかも知れません。

②片膝を立てて、反対の足は倒した姿勢がとれるか
体操座りができたら、下片方の足を横に倒してみてください。それでも、バランスを崩さずに座っていられますか?この姿勢は、自分で靴下を履くときにとる姿勢です。

③ジッパー付の袋を両手で広げられるか
袋の開け口を両手で引っ張って開ける動作。この動作は、靴下の履き口を自分で広げる動作になります。靴下の履き口を上手く広げられない場合は、ジップロックを開けてもらう練習や、シュシュなどのゴムを両手の親指にかけて、引っ張る練習をしてみると良いでしょう。実際の支援でも、靴下をはく練習にて、輪ゴムを親指で伸ばして、棒にひっかける遊びや段階を上げて、ジオボードを用いて形を作ることも行う等、遊びの中で興味関心に繋がるように取り組んでいます。

3. 靴下を選ぶポイント

靴下の模様で動物の顔などがついていると、靴下の向きが一目でわかるのでおすすめです。また、靴下選びにて靴下の締め付け感や素材には注意が必要です。我が家の娘は、靴下の刺繡の裏側が肌に当たる感覚や締め付け感から嫌がることがありました。何が嫌なポイントなのかお子さんに聞きつつ、合う靴下を探してみましょう。締め付け感のない靴下や、刺繍など大きな模様は無くても、かかとだけ色が違うと靴下の向きが分かりやすくなります。

4. まとめ

ついこの間まで寝ているだけの赤ちゃんだった子どもが、自分で靴下を履くようになるなんて、本当にすごい成長です。そして、その成長には、今回お話ししたようなたくさんの基本動作が「できる」ようになった上で、靴下が履けるようになっています。「靴下が履けた」この一つの成長は、その姿勢をとれるようになった体の成長であったり、指先を上手く使えるようになった成長などたくさんの成長の賜物です。一人で履けるようになったときには、子どもをたくさんたくさん褒めてあげるといいですね。ウォルトのことばアカデミーでは、言語聴覚士が一人ひとりの特性や状況をお聞きしながら、困り感について対応や支援策について一緒に考えていきます。「この関わり方で合っているのかな?」「他にできることはあるかな?」と感じたときは、それが相談のサインです。お子さんとご家族に合ったペースを一緒に見つけていけるよう、どうぞ気軽に扉をノックしてみてください。