お子さんの吃音(きつおん)が気になったら。
「吃音ってなに?」から、おうちでの関わり方、
専門的なサポートまで。
あわてず、せかさず、まずは知ることから始めましょう。
吃音は、話したい気持ちはあるのに、ことばがなめらかに出てこない状態をいいます。本人の努力不足でも、育て方のせいでもありません。
同じ音や言葉を、繰り返してしまうタイプの吃音です。
音を引き延ばしてしまうタイプの吃音です。
音が出そうで出せない、出しにくいタイプの吃音です。
お子さんの話し方で「あれ?」と感じることはありませんか。ふだんの会話のなかで、こんな様子がないか見てみてください。
お子さんの様子に気づくための目安です。診断をするものではありません。
いくつか当てはまっても、すぐに「吃音(きつおん)」と決まるわけではありません。子どものことばの育ちには個人差があり、一時的なくり返しは成長の過程でよく見られるものです。自然におさまっていくことも少なくありません。
よかれと思っての声かけが、かえってお子さんの負担になることがあります。
次のような関わりは、できるだけ控えてあげてください。
うまく言えたか試されているように感じ、「話すこと」自体がこわくなってしまいます。
本人はすでに一生懸命です。注意されると、よけいに力が入ってしまいます。
続きを言ってしまうと、最後まで話す経験が積めず、「待ってもらえない」と感じてしまいます。
本人にも理由はわかりません。問われること自体がプレッシャーになります。
時間に追われる場面や注目される場面は、症状が出やすくなります。
大人の不安は子どもに伝わります。周囲のからかいは、その場でやさしく止めてあげてください。
特別なトレーニングよりも、「安心して話せる環境」をつくることが、いちばんの支えになります。
「ゆっくり話して」と言う代わりに、まわりの大人がゆったり話してみて。お手本があると、自然と話しやすくなります。
言葉が出てこないときも、目を見てうなずきながら待ちます。「待ってもらえる」という安心感が大切です。
「そうなんだ」「それでどうなったの?」と、伝えたい内容にこたえてあげてください。
次々と聞かれると答えに追われてしまいます。問いかけは少なめに、ゆとりをもって。
短い時間でも、さえぎられずに安心して話せる時間があると、心が落ち着きます。
かぶせ気味に話す環境だと焦りやすくなります。「ひとりずつ話そうね」という空気を。
「ときどき言葉が出にくいことってあるよね」と、隠さず、責めず、自然に受け止めて。
話し方ではなく、「お話してくれてうれしいな」と、伝えようとした気持ちそのものを大事に。
「おうちでの関わりだけでは心配」「専門家といっしょに進めたい」。そんなご家庭のために、ウォルトでは、お子さん一人ひとりの状態にあわせてサポートします。必要に応じて、世界的に効果が認められたリッカムプログラムもご案内できます。ウォルトには、このプログラムを実施できるトレーナー(言語聴覚士)が在籍しています。
オーストラリアで開発された、就学前(およそ6歳まで)のお子さんを対象とする行動療法です。研究によって効果が実証されており、世界中で取り入れられています。ご家庭で、保護者の方がお子さんと取り組むのが特徴で、吃音の寛解(症状がおさまること)を目指します。
研修を受けた言語聴覚士(ST)が、ご家庭の状況に合わせてやり方を指導します。
おうちで1日約15分、絵本やカード、ゲームを使って、親子で楽しく会話の時間をもちます。
ほめることを中心に。スラスラ言えたらたくさんほめ、吃音が出たときだけ、叱らずやさしく伝えます。
毎日、お子さんの吃音の状態を記録。STが確認し、ご家庭に合わせてアドバイスします。
定期アセスメントで定期的専門評価を。お子様の状況に応じて、面談や練習の頻度を調整していきます。
リッカムプログラムは、研修を受けた言語聴覚士の指導のもとでのみ行うものと定められています。ご家庭だけの自己流はおすすめできません。だからこそ、専門家とともに、安心して進めることが大切です。お子さんの様子が気になったら、できるだけ早め(幼児期)のご相談をおすすめします。
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